フローリングワックスの塗り方とお手入れ方法
フローリングの素材にはブナ・ナラ・サクラなどの一枚板で出来た単層フローリングと、合板・集成材・積層材等で作られた複合フローリングがあります。
最近のフローリングは合板の上に木柄がプリントされた薄い化粧板が張ってある複合フローリングがほとんどです。
(単層フローリングは体育館、教室、スポーツ施設等に使用される事が多い)
複合フローリングは普段の歩行で傷がつきプリントが薄くなったり日に焼けて退色したりということがあります。また、継ぎ目から水が染み込むと化粧板の反りや剥れの原因にもなりますから注意が必要です。
また、電気カーペットなど暖房器具の熱を受け続けても表面化粧板の劣化に繋がる事があるので直接床に置かず、断熱シート等を間に挟む方が良いでしょう。
樹脂ワックスではなく10年~20年もつという「ハードコーティング」が流行っていましたが最近はどうなんでしょう?
「でも色々トラブルの話しも聞くし・・・」「値段も高いし・・・」と、悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
以前に作ったものですが、簡単なハードコート・樹脂ワックスの比較検討サイトを作ってみました。何かの参考になれば幸いです。
お暇なら、下のリンクよりお立ち寄りください。
普段のお手入れ
傷や水分からフローリングを守るのにはワックスが有効な手段になります。出来れば6ヶ月に1回はワックスがけをしたいものですが、剥離をせずワックスを塗り重ねる場合は汚れを充分に落としてから行ってください。
またこのメンテナンスのサイクルは塗布するワックスの種類によっても変化します。
ワックスをかけたフローリングの普段のお手入れの基本は乾拭きです。
軽い汚れは掃除機でホコリを取り除き、取りきれない細かいホコリ等は乾いた雑巾やモップで拭き取ります。
最近ではルンバ等のロボット掃除機も有効ですね!
モップ型のフローリング掃除用具も便利ですが、薬品付きの科学雑巾やモップは床がベタ付いたりワックスの付着が悪くなるのであまりお勧めできません。
クイックルワイパーのようなものがお勧めですね。
履いて歩くだけで床ピカピカ、健康維持にもなる健康モップスリッパなんていうアイデア商品もありますが(笑)
頑固な汚れの場合(マジックインキ、クレヨン、ラバーマーク、飲食物など)は床用クリーナー、中性洗剤、住まいの洗剤等を水で薄め固く絞った雑巾で拭き、汚れが落ちたら硬く絞った雑巾で水拭き・乾拭きで仕上げます。
汚れによってはベンジンや塗料用シンナー等で落とす必要がありますが、直接床に撒くとワックスが剥れてしまいますのでお気をつけ下さい。
ワックスを塗った部分と塗っていない部分の比較。随分差がありますね。
傷が付いたら
小さな傷は床と同色のクレヨンをすり込んでから拭き取るか、ホームセンター等で売っている床用の傷補修ペンで補修します。
深い・大きい傷やへこみ傷の場合はかくれん棒などの補修材を使用しますが、いくつかの道具が必要になるので専門家に相談した方が良いかもしれません。
暇があればまたそのうち詳しく書きます。
ワックス塗布の際のポイント
床をきれいにする
ワックスを塗布する前に床の掃除をしなくては。当たり前ですね(笑)
床用の専用洗浄剤で汚れをきれいに落としましょう。洗浄剤の注意書きをよく読んで正しく使ってください。
洗浄液が濃すぎると既存のワックスが痛んでしまいます。そして硬絞りした雑巾でしっかり水拭きして洗剤分を拭き取る事。アルカリ系の洗剤が残っているとあとからかけるワックスが定着しません。
仕上げにもう一度、掃除機等でゴミをしっかり取り除きます。さもないとワックスで封じ込めてしまう結果になります。
この時点で髪の毛が落ちないよう頭をカバーします。帽子、タオル、シャワーキャップ、、、何でもOK。
私たち業者の場合、タオルが一般的でしょうか。そしてズボンのスソもソックスの中にたくし込んでおきます。
(塗ったワックスをスソで擦ったりしないよう。また体毛が落ちないよう)
ワックスの塗布は雨で湿度が高い時や極端に寒い(床温度が低い)時は避けます。ムラになったり白化(ワックスの乾きが遅く、白っぽくなって艶がなくなる)の原因になりやすいからです。
またお天気が良過ぎるのも注意が必要です(特に夏場)。南向きの部屋に陽が差すと床の温度が上がり、夏場などは塗ったワックスが瞬時に乾いてしまいます。すると、塗り跡が出たり塗りムラが出ます。
後で書きますが、天気の良い日の陽が差す南向きの部屋はできるだけ午前中に仕上げる段取りが必要です。
塗る順番を考える
どこから塗り始めてどこで終わるのか、事前に考えておく必要があります。順番を間違えると家族が帰ってきても部屋に入れなくなったり、部屋から出られなくなったり困った事に。
また、塗っている自分の逃げ場がなくなる事も・・・。
実はこれは意外とよくある事なんです。(私だけ?笑)
実はこの順番は逃げ場の事だけでなく、フローリングの板目の方向や見切り板の有無など複雑なのですが、要は段取りですから難しく考えなくても良いですね。
見切りの必要性
ワックスを塗る場合、一部屋とか廊下とか、塗る範囲を一気に塗ってしまう必要があります。部屋の途中まで塗って一休み・・する人はいないと思いますが、途中で間を空けて塗った部分が乾き始めるとその部分が塗りムラになりやすくなります。
そこで必要になるのが見切りテープです。
解り易く説明をしますと、あなたのお家のお部屋と廊下の間(ドアがある部分)はフローリング材で一繋がりになっていますか?凸型に板(見切り板と言います)がついていれば部屋と廊下の境界ははっきりするので問題ないのですが、一繋がりですと少しやっかいです。
廊下の一番奥に部屋のドアがあり部屋から続けて廊下を塗って終われるなら問題ないかもしれませんが、全ての部屋がそういう造りになっている事はまず無いでしょう。部屋の出口あたりで一旦止めて、廊下を奥から塗ってくるとその間に部屋のワックスは乾き始めますのでドアの付近でムラが出来てしまいます。
そうした場合に必要なのが見切りテープです。
実際に見切りテープを貼った写真です。
左のように板目が順目の場合は丁度板の溝の部分で切ります。このテープの部分迄ワックスを塗ると切れ目が溝の部分で直線でできますから継ぎ目はわかりません。
右のように板に逆らわなくてはならない場合も結構あります。ドアを閉めた時にドアの下になって見えなくなる部分で見切ってあります。ドアを閉めると継ぎ目は見えなくなるからですね。開けた場合も1本の直線ですのでほとんど目立たないのです。
状況は違いますが見切りテープで切って、半分ワックスを塗って乾かした写真です。
家具を移動して塗らなければならない関係で、黄色いテープから向こうを先に仕上げました。
家具を別の部屋などに移せれば一度に終えれますが、大きすぎたり重かったりで一つの室内での移動しか出来ない場合、このように部屋の片側に家具を寄せて半分ずつ仕上げて行きます。
この写真ではワックスを塗った部分と塗ってない部分に随分違いがあるのがよくわかります。
左は見切り板が付いている場合です。
この場合はここでスッキリ終われるのでテープを貼ったり剥がしたりという手間が無く簡単ですね。
この見切り板の上にワックスを塗るか塗らないか・・・は好みで、ということになります。
塗った方が見栄えは良くなりますが、生活の中での歩行などで擦れる場合が多く、床に比べてワックスの傷みが早いので、通常塗らないことが多いです。プロに頼んでここを塗って欲しい場合は事前に確認して頼んでおいた方が良いでしょうね。
見切りテープの詳しい使い方
見切り用のテープとは「マスキングテープ」と呼ばれる紙のテープです。ホームセンターなどの塗料のコーナー等に行けば置いてあります。
サイズ(テープ幅)が色々ありますがお勧めなのは18ミリ幅。それ以上太いと粘着力の関係でワックスの上に貼った場合、ワックスが一緒に剥がれてしまいやすくなります。細いと、せっかく見切ってあるのにワックスがはみだしてしまったり、、。値段も様々ですができればあまり安すぎない方が良いでしょうね。
このテープ添いにワックスをかけていくわけです。テープの上に少々はみだしてもテープを剥がせばきれいな直線が残ります。
板に添って真っ直ぐにテープを貼りワックスを掛けます。ワックスを塗り終わったらすぐテープを剥がします。
ワックスを2度塗りする場合も必ず一度剥がしましょう。乾いてからではワックスが一緒に剥がれたりする危険がありお勧め出来ません。
1度目のワックスが乾いたら再び同じようにテープを貼り、2度目を掛けて、またすぐ剥がし乾かします。
もっともこれは2度ワックスを掛ける場合の話しで、1度しか掛けないならそれでも良いのですが。
プロの言う「サービスワックス」と言うのは1度掛けです。
しかし、きちんと塗る場合は2~3回上塗りします。2枚掛けた、3枚掛けたという言い方をするでしょうか。この1枚目を「捨てワックス」と呼びます。下地として、表面を整える役割と言う感じですね。
1枚でもそこそこの光沢はでますが、2枚重ねると飛躍的に光沢が上がります。もちろんワックスの厚みも倍になりますからその分、強いわけですね。
充分乾いてから塗り重ねる必要がありますので時間はかかりますが、余裕があれば2枚掛けてやると、自画自賛出来るような仕上がりを得られます。・・・保証はできませんが(笑)
見切る場合はこの後が要注意!次に逆(塗っていない側)を塗るわけですが、この時は当然塗った線に沿って今までの逆側に(ワックスを塗った側に)テープを貼って行くようになります。
先に塗ったワックスが充分乾いてから貼って下さい。さもないとテープと一緒にワックスが剥がれてしまい、とんでもないことになってしまいます。乾きが心配な場合はテープを貼ろうとする部分にドライヤー等の熱風を当てて強制的に乾かすこともあります。
また、テープを貼ったらなるべく時間をかけない方が良いです。時間が経つほどテープがしっかり粘着して、剥がすのが大変になってしまいます。
いずれにしてもマスキングテープは粘着力が弱いとは言え、剥がす時はゆっくりと慎重に剥がすようにして下さい。
気温など条件にもよりますが一般的にワックスの表面は数時間あれば歩ける程度には乾きます。速乾性のワックスならもっと早く乾きます。
プロの場合は扇風機等で風を送り、強制的に乾かしますので30分程で歩けるように(そっとですが)なります。ご家庭では、自然の風が通り抜けるようにするかエアコンをつけてやれば早くなります。が、中まで完全に乾いてしまうには3~4日必要と言われます。塗った後はしばらく無理な力をかけないほうが良いですね。
大体のイメージは掴んでいただけましたか?
クローゼットの中や洗面など、少ない面積で、失敗があっても目立たない所で練習すると良いかと思います。
まあ、多少の失敗があっても自分で塗ったという満足感も大きいですから許せるのではないでしょうか?!
ここまで読んでみて
「何だか手間だし、大変そうだし、ややこしいし、綺麗な方が良いし・・」と言う場合は、おそうじクリーンへのご依頼お待ちしています(笑)
ご依頼に際して
料金についてはお掃除メニューから各詳細ページをご覧下さい。そちらに表示してあります。
またメニューに無い内容をご希望の場合もお気軽にご相談下さい。
各メニューに記載の料金での作業が基本ですので、現地見積もりが必要な場合以外、下見のお見積りにはお伺いしないことの方が多いような状態です。
特殊な状況・事情や基準範囲にないような作業が必要な場合など、追加料金が発生するような時は事前にお客様にご相談させて頂き、了解を頂いてから作業します。「汚れが酷かった」「時間がかかった」等、後から追加料金の請求はありません。
作業料金は作業完了後、現金にてお支払い頂いております。お客様のご都合で後日の振込み決済等をご希望の場合は事前にご相談下さい。
カード決済には対応しておりませんのでご了承下さい。
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